📊 データで見る韓国2Q美容トレンドまとめ

こんにちは、フィーチャリングです。 今回は、弊社独自のAIエンジン「Featuring AI」を通じて収集・分析した、韓国美容市場におけるインフルエンサーPRの最新動向をいち早くお届けします。

2025年2Qに韓国ではどんなコンテンツが活発だったのか、各ブランドがどのようにインフルエンサーを活用したのかをチェックし、今後のマーケティング戦略にぜひお役立ていただけますと幸いです！

美容業界を盛り上げた✨ オン／オフラインマーケティング戦略

✔️ 美容マーケティングの新常識：オンラインは「企画力」、オフラインは「体験・経験」重視

韓国の美容マーケティングは、今もなお、「変化の真っ最中」です。 オンラインでは「ストーリーテリング」と「企画力」がすべてといっても過言ではなく、商品の機能を説明したりメイクを見せるだけのコンテンツは、もうあまり響かなくなっています。

むしろ、きちんとしたストーリーと明確なコンセプトを掛け合わせて、ちょっと新鮮で面白い体験を届ける。そうすることで自然と再生数が伸びたり口コミが広がったりして、ブランドが「親しみやすくて印象に残る存在」として浸透していく流れが強まっています。

最近の成功例としてよく挙げられるのが、YouTuberの「몽중다과（モンジュンダグァ）」と、韓国を代表する化粧品グループであるアモーレパシフィックのコラボ。 モンジュンダグァとは、日常をユーモラスに描いた「ショートドラマ風」の動画で人気を集めるYoutubeチャンネルなのですが、このコラボでは「夏の食べ物」をテーマにしたミールキットを化粧品で再解釈。ユニークな企画として、大きな話題となりました。

美容系PRコンテンツ分析

✔️ 2Qで、美容系ブランドがPRを展開した媒体とは？

韓国の美容ブランドのPRコンテンツを分析したところ、韓国を代表するドラッグストアチェーンである「オリーブヤング」が、他プラットフォームを大きく上回るコンテンツ量を制作しており、依然として業界内で強い存在感を示していました。

InstagramではオリーブヤングのPR投稿が圧倒的に多い一方で、YouTubeでは、韓国発のファッションECプラットフォームで、近年はコスメや美容カテゴリーの取り扱いも拡大している「MUSINSA（ムシンサ）」も比較的近い水準でコンテンツを展開していルことがわかりました。

PRコンテンツの増減は、各企業のプロモーションスケジュールに比例する傾向があります。オリーブヤングの場合、Instagram・YouTubeともにPRコンテンツの発行が最も盛んだったのは、「オリヤンフェスタ（オリーブヤングフェスタ）」が開催された5月でした。

MUSINSAも同様に、「MUSINSAビューティーフェスタ」を行った5月に、InstagramでのPRコンテンツがピークを迎えています。

✔️ スキンケア商品のPRで注目されたキーワードは？

2025年2Qのスキンケア関連のPRコンテンツでは、「保湿」「セラム」「アンプル」といったキーワードが特に多く登場し、基本的な保湿や集中ケアへの関心の高さがうかがえます。

中でも「ヒアルロン酸」は最も多く言及されており、水分補給ニーズの根強さを示していると考えられます。夏に向けては「毛穴」や「鎮静」といったキーワードも増加。特に「シカ」成分は257回も登場しており、暑さによる皮脂の増加や肌トラブルをケアしたいというニーズが表れています。

さらに「ハリ」に関連するワードも上位に入り、アンチエイジング需要の高さが継続していることが明らかになりました。「ペプチド」や「PDRN」といった成分も注目されており、エイジングケア分野での多様な訴求が広がっている様子も。

このように、スキンケアのPRでは「保湿」「毛穴ケア」「鎮静」「ハリ改善」といった商品の効果を前面に打ち出し、インフルエンサーを通じて発信するマーケティングが主流になっている傾向が見受けられました。

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主要ブランド3社のPR分析

✔️ 主要ブランドの2Q PR戦略、その成果の見通しは？

弊社の「Featuring AI」を用いて、PRコンテンツのシェアが高かったCLIO（クリオ）、HERA（ヘラ）、MEDICUBE（メディキューブ）のブランド3社を対象に、2025年2QにおけるインフルエンサーPRの動向を分析しました。

月ごとのPR実施回数に大きな差は見られませんでしたが、起用するインフルエンサーのフォロワー規模、PRの実施回数、コンテンツの制作スタイルといった点を比較すると、ブランドごとに明確な戦略の違いが浮き彫りになりました。😎

CLIOは、平均想定依頼料が67万円と該当の3社の中で最も低く、コスト効率を重視したPRを展開していることが見て取れます。また、自社の「CLUB CLIOサポーターズ」を活用し、費用対効果の高いインフルエンサーマーケティングを実施している点も特徴的です。

一方でHERAは、フォロワー数の多いインフルエンサーとの協業に重点を置き、1コンテンツあたりの平均想定依頼料が163万円と最も高額に。CPE（1エンゲージメントあたりのコスト）も高い数値を示しました。これは、少数のハイフォロワー層インフルエンサーを活用し、質の高いエンゲージメントを確保する戦略であると解釈できます。

MEDICUBEは、インフルエンサー数・投稿数ともに最も多く、積極的な量的PR戦略を展開しました。その結果、CPV（1ビューあたりのコスト）が最も優れており、幅広いリーチ獲得に注力した戦略であったことがうかがえます。特にInstagramではPR投稿の83％がリール動画で構成されており、ショートフォームを積極的に活用した、という特徴がありました。

✔️ MEDICUBEのPR戦略キーワード：Visible Proof

MEDICUBEの広告戦略の特徴は、ズバリ 「Visible Proof（目に見える証明）」 です。製品の効果を“その場で実感できる形”で示すことに重点を置いており、特に B&A（Before & After） コンテンツを積極的に活用しています。

中でも注目すべきは、インフルエンサー @mint_factory が制作したInstagramリール。

このコンテンツは 196万回再生を記録し、証明が難しい美容デバイスの効果を、色付きコスメを顔に塗った上で“筋肉の動き”や“使用後の変化”を可視化するというユニークな方法で表現しました。そのわかりやすいアプローチが、多くのユーザーの共感と信頼を得ることにつながったのです。

さらに分析を進めると、MEDICUBEのInstagramシーディング投稿の 83％がリール動画であることも判明。

このことから、MEDICUBEは 積極的にショートフォーム動画を活用し、エンゲージメントと拡散を狙う戦略を徹底しており、製品効果を体験コンテンツ化して伝える戦略で差別化を図っているブランドであると分析できます。

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