こんにちは、フィーチャリングです。
最近、韓国では「グッズ(ステッカー・キーホルダー・ポーチなど)」が
消費を動かす強力なキーワードになっています。
特にZ世代・MZ世代は「モノを持つ」だけでなく、
「自分らしさを表現する」ためにグッズを集めている傾向にあると見られています。
日本でも「ちいかわ」や「サンリオ」などをはじめとしたキャラクターグッズが爆発的に人気ですが、
韓国でも同じく「可愛い・楽しい・個性が出せる」ことが消費の大きな動機になっています。
この流れをブランドのマーケティングとしてどう活用できるでしょうか。
韓国のグッズマーケティングの現状を知り、日本国内もしくはグローバルマーケティングを行われる上で参考になれば幸いです!✨
韓国ではここ数年、持ち物を自分らしく飾る「꾸미기(クミギ=飾る)」文化が広がっています。
例えば「다꾸(ダック=手帳デコ)」「백꾸(バック=バッグデコ)」「텀꾸(タムク=タンブラーデコ)」
「키꾸(キック=キーホルダーデコ)」など、日常のアイテムを自分らしくカスタマイズするのが当たり前になってきました。
これは「既存の商品+個人のカスタマイズ」という「トッピング経済」の代表的な例です。
実際、韓国のECサイト「29CM」のデータによると、手帳デコ用のステッカー取引額は前年比33%増、
キーホルダーは178%増と大幅に伸びています。
日本でも「痛バッグ」「手帳デコ」「スマホケースのカスタマイズ」など、
推し活や趣味を「見せる」カルチャーが定着してきており、非常に近い動きだと言えます。
Z世代にとって大切なのは「自分らしさの表現」。
グッズはそのツールとして機能し、特に限定品やブランド特有のデザインは「欲しい!」という所有欲を強く刺激します。
日本でも「ちいかわ」「サンリオ」などのキャラクターグッズは、
可愛さだけでなく「限定性」が所有欲をかき立て、販売と同時に完売する例が後を絶ちません。
グッズはブランドのイメージを日常生活に持ち込むきっかけになります。
単なるノベルティを超えて、ユーザーに「ブランドとつながっている特別感」を提供し、
ブランドロイヤリティを高める役割を果たします。
さらに、ブランド側としてもキャラクターの認知度やイメージをブランドと結びつけることができ、
新たなターゲットを生むチャンスにもなります。
韓国では、化粧品ブランドがユーモアのあるオリジナルタオルを作ったり、
F&Bブランドが人気キャラクターとのキーホルダーを展開するなど、日常生活に入り込みやすい形でブランド体験を広げています。
こうした施策は日本でも、カフェチェーンの限定マグカップやアパレルブランドのキャラクターコラボなど、
ユーザーの日常に自然に溶け込む形で既に展開されていますね。
出典:韓国ニュース記事より
スキンケアブランド「アイソイ」は、
「シミ、退職します。」というユーモラスな刺繍入りタオルを制作。
単なるノベルティにとどまらず、コピーとデザインのユニークさでSNS投稿を誘発し、話題を呼びました。
日本でいうと、資生堂やコーセーが「限定デザインポーチ付きコスメセット」を出すのに近く、
「かわいい+SNS映え」の要素を加えたことで消費者の心を掴んでいます。
ヘアケアブランド「ミジャンセン」は、
人気商品「パーフェクトセラム」とブラシを組み合わせた限定セットを展開。
ただのおまけではなく、商品の効果をさらに高める「体験拡張型グッズ」として評価されました。
日本でも、グッズを通じてブランド体験を拡張する施策が見られます。
たとえばユニクロの「UT」シリーズでは、人気アニメやキャラクターとのコラボTシャツを展開。
着ることで日常にキャラクター体験を取り入れられ、SNSでの投稿など自然な拡散も生まれています。
また、タワーレコードではアーティストとのコラボグッズとして限定ステッカーや缶バッジを販売。
購入者はコレクションとして楽しむだけでなく、ファン同士のコミュニティや共有体験も広がり、
ブランドとの接点を深めるきっかけになっています。
ドミノ・ピザ は、自社キャラクター「ドディ」に韓国プロ野球10球団のユニフォームを着せたキーチェーンを展開。
ターゲットを明確に絞ったことで、野球ファンから大きな注目を集めました。
さらに環境の日には公式リユースバッグを配布するなど、時期に合わせた仕掛けも話題に。
日本でもロッテが「コアラのマーチ」のキャラクターを活用したグッズ展開や、
プロ野球とコラボしたキャンペーンを行うことがあるようです。
韓国のように「ファンの熱量が高いコミュニティに合わせたグッズ企画」は、日本でもさらに活発に応用できそうですよね。
出典:キンパッチプさん関連Instagramより
Z世代は「かわいいから欲しい」だけではなく、「本当に役立つかどうか」にも敏感です。
だからこそグッズコラボでは、実際に使っているシーンをレビュー形式で見せるのが効果的。
韓国では、日常での活用シーンをうまく見せるプロである「レビュー系インフルエンサー」とのコラボが人気です。
日本でも、文房具やライフスタイル雑貨を紹介するYouTuberやTikTokerに「使って便利」「持っていて楽しい」などの利便性に関しても
具体的に宣伝してもらえると、より良い反応を得られるのではないでしょうか。
韓国では、人気インフルエンサー「Jiwon」さんが、
韓国で注目のキャラクター「マルは子犬」とコラボしたエチュードのコスメを紹介。
インフルエンサー自身の雰囲気と、キャラクターの世界観がマッチしたことで、
SNSでも「可愛すぎるコラボ!」と好評でした。
日本でも、例えば「ちいかわ」や「ハチワレ」といったキャラクターと、ほんわか系のインフルエンサーを組み合わせると、
ファンから自然に共感が集まりそうです。
韓国のインフルエンサー「キンパッチプ」さんは、
文房具ブランドとコラボし、本人をデザインしたNFCキーホルダーを発売。
彼女自身のキャラクター性や発信してきたテーマとつながる内容だったため、ファンから大きな反響を得ました。
日本でも、料理系インフルエンサーとコラボした「レシピ入りエコバッグ」、旅系インフルエンサーとの「限定トラベルポーチ」など、
発信内容とリンクするオリジナルグッズならファンが熱量を持って反応してくれるはずです。
グッズは今や、「おまけ」ではなくコンテンツそのもの。
繰り返しにはなりますが、とにかく今のZ世代は「かわいい」だけでなく
「役立つ」「自分らしさを表現できる」ことを重視しています。
また、最近は YONO(You Only Need One)=「本当に必要なものをひとつだけ」という消費トレンドも広がっており、
そこに響くようなグッズ企画やコラボも効果的ではないでしょうか。
世界的にも人気なキャラクターが多数生まれている日本では、
インフルエンサーの世界観×キャラクター、レビュー動画×実用的グッズといった掛け合わせを意識することで、
韓国のようにグッズを軸にしたマーケティング展開も十分に期待できそうです。
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