こんにちは、フィーチャリングです。
最近、韓国のZ世代(20〜30代)の間でちょっとしたトレンドになっているものがあります。
それは、「旬のもの」を楽しむこと。
これを韓国では 「旬コア(제철코어)」 と呼び、ライフスタイルやSNSのキーワードとして注目されているんです。
「旬のもの」といえば、以前は40〜50代が健康のために食材を選ぶイメージが強かったはず。
しかし今、若い世代は「自分らしく、感性的に楽しむこと」を重視し、食べ物だけでなくファッションやイベントまで「旬」で彩っているようです。
では、なぜZ世代は旬コアに夢中なのでしょうか?
今回は、旬コアの魅力について、ご紹介いたします!
出典:하말넘많さんYouTubeより
韓国の大学生向けメディア『大学明日(대학내일)』のニュースレターによると、
Z世代は小さい頃から気候変動の影響により、四季の区別が難しい環境で育ってきた背景が。
それにより、いちごや桃といった「旬の食材」や、季節ならではのイベントに対して特別な意味を感じるようです。
実際に体験したことがなくても、昔ながらの「四季」に憧れる感覚があり、
旬は「今しかない季節を感じられる貴重な瞬間」として受け止められています。
これは心理学でいう「アネモイア(経験したことのない過去への郷愁)」にも
近く、彼らにとって旬は「体験価値」そのものになっています。
不確実な時代に生きるZ世代は、限られた瞬間を楽しみ、
記録することに強い関心を持っています。
旬の食材、季節ごとのファッションやイベントなどを通じて、自分の感性を表現し、それをSNSで発信するのが旬コアの特徴です。
「今、この瞬間」を大切にする姿勢は、
限定商品や期間限定のコンテンツがSNSでバズる背景にもつながっています。
旬の食材は新鮮で栄養価が高いことから、健康意識の高いZ世代にぴったり。
さらに、自然とのつながりを感じながら持続可能な消費を意識する行動も、
旬コアのトレンドに組み込まれています。
旬コアは 「美味しい×映える×健康×サステナブル」 を同時に満たすライフスタイルなのです。
出典:꿀키honeykkiさんYouTubeより
韓国のZ世代にとって、旬の食材は単なる健康のためのものではなく、
「感性を楽しむアイテム」でもあります。
旬の食材を食べるときには、健康面だけでなく、自分の気分や季節の雰囲気に
合わせて「感性」をひとさじ加えるのがポイントのようです。
たとえば、春はいちごのデザート、夏は桃やトウモロコシ。 「美味しいから」よりも「見た目が可愛いから」「今日の気分に合ってるから」という理由で選ばれることも少なくありません。
旬の食材は、季節の情報としてだけでなく、
自分の気分や感情を表現するオブジェとして消費されます。
甘いいちごを「仕事帰りの癒し」として楽しんだり、
冷えたスイカの一切れを「夏の香り」として記憶したりと、こんな具合にです。
1. 商品より「感情」を軸にしたコンテンツ
Z世代がSNSでシェアする旬のデザート投稿は、商品そのものよりも、
感情や体験を中心に構成されています。
誰が食べたのか、どんな器に盛られているのか、
添えられた言葉やキャプションの文章などの細部に至るまで、
投稿の魅力を大きく左右します。
2. 旬の食材を感性で視覚化する
ブランドが旬のフルーツを活用したときに大事なのは、
味や栄養価だけを打ち出すことではありません。
「今この季節ならではの雰囲気」や「気分に合ったムード」 を
どうビジュアルで表現するかがポイントになります。
日本のCMは四季の表現がとても上手で、春の桜や夏の涼しさなど、
季節感を巧みに取り入れていますよね。
同じようにインフルエンサーマーケティングでも、
単なる「食べる」ではなく 「感じる」体験 を届けることが求められています。
出典:소교식탁TVさんYouTubeより
Z世代が「感性」や「ムード」を重視して旬を楽しむ一方で、
40〜50代にとっての旬の食材は、栄養と健康、そして家族のためという目的が中心にあります。
YouTubeやInstagramリールを見ていると、旬の食材をベースにした
料理レシピを紹介するチャンネルが数多く登場しています。
韓国では YouTubeの「소교식탁TV(ソギョシッタクTV)」さんのように、
旬の食材を使った家庭向けレシピを紹介するチャンネルが人気です。
タイトルには「秘伝の」「10倍美味しい」「1年分のおかず」といった引きの強いワードを入れ、視聴者を惹きつけています。
さらに、YouTubeショッピングや、韓国版Amazonと呼ばれるCoupangのアフィリエイトを活用して、食材購入へつなげる流れも当たり前になりつつあります。
日本でも同じように、「リュウジのバズレシピ」さんや「白ごはん.com」さんなどが旬の食材を使ったレシピを発信。
Instagramでは「#おうちごはん」「#今日のごはん」といったタグで、
見た目の華やかさよりも健康・実用性重視の投稿が目立ちます。
さらに楽天ROOMやInstagramショッピングなどで、
紹介された食材や調理器具をそのまま購入できる導線も整っているため,
企画次第でさらに効果的なキャンペーンを実施できるのではないでしょうか。
1. フックになるタイトル設計
この世代向けレシピ動画では、
「秘伝の」「10倍美味しい」「感動必至」「1年分のおかず」
といった、刺激的で気になるキーワードをタイトルに入れることが多いです。
これによって視聴者のクリックを効果的に誘導しています。
2. 主婦層との積極的なインタラクション
40〜60代女性の視聴者が多いとされるため、
インフルエンサー自身がコメントに一つひとつ丁寧に返信するなど、
積極的に交流しています。
これにより、親しみや信頼感を高め、チャンネルへのロイヤルティを築いているのです。
韓国で注目されている「旬コア」トレンドは、
世代によって楽しみ方が大きく変わります。
日本でも同じ傾向が見られ、マーケティングに取り入れるときは
同じ「旬」でも世代によって打ち出し方を変えることがポイントになります。
つまり、旬の食材や季節のコンテンツを扱う場合、
Z世代には「映え」や「感情」を刺激する表現を、
40〜50代には「健康」や「実用性」を重視した工夫を行うことが大事。
一見すると当たり前のように思えるかもしれませんが、
ここを意識して企画するかどうかで、エンゲージメントや購買行動に大きな差が出てきます。
韓国で広がっている「旬コア」ブームは、
日本のマーケティングにとってもヒントがいっぱい。
「食べる」だけじゃなく「感じる旬」をどう提案できるか――ここがこれからの
マーケティングに求められる視点かもしれません。
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